バイオマス発電所とは
植物資源や燃えるごみなどを燃料として電気を起こす発電方式です。バイオマス発電では燃やしても大気中のCO2は増減しないという「カーボンニュートラル」の考え方がなされています。
「カーボンニュートラル」は、植物が成長過程で取り込むCO2の量と、バイオマス燃料の燃焼時に発生するCO2量が等しくなるという考え方に基づいています。
本発電所では外部熱交換器付循環流動層ボイラを採用し、高効率な発電を実現します。
設備紹介

当発電所では、燃料となる木質ペレットをコンテナで保管しています。
水にぬれないため、発酵による過熱・発火を防ぐことができます。

コンテナに保管してある木質ペレットをダンプアップし、受入口へ投入する設備です。
投入された燃料は、コンベアでバイオマスバンカへ搬送されます。

投入した木質ペレットを一時的に蓄えておく設備です。
ここから燃焼設備へ木質ペレットを払い出しています。

木質ペレットを燃焼して得た熱を使い、蒸気をつくる設備です。
当発電所では、循環流動層ボイラとよばれるボイラを採用しています。
炉内に砂が流動しており、その効果によって高効率な燃焼が可能です。

ボイラで作った蒸気の圧力でタービンを回転させ、電気をつくります。

作った電気は、変圧器で電圧を調整し、電力会社の送電線から送り出します。

発電に使用した蒸気は、冷却して水に戻します。
冷却塔は、蒸気を冷やすための冷却水をつくる設備です。
バイオマス燃料について
原産国までトレーサビリティの明らかな燃料の使用を前提に取り組みを進めています。
使用燃料
| 燃料種別 | 木質ペレット(主燃料)、パーム椰子殻(代替燃料)(※) |
|---|---|
| 年間調達量 | 約20万トン/年 |
| 原産地域 | 東南アジア |
バイオマス燃料の持続可能性の確保に関する取組
木質ペレットについては、燃料発生地点(森林)以降、各商流において持続可能性(合法性)が確保されていること、及び林野庁のガイドラインに基づいた第三者森林認証及びCoC認証取得がなされていることの確認を進めてまいります。
(※)燃料に一部パーム椰子殻を使用する場合は、燃料調達事業者を通じて、主要な燃料発生地点(搾油工場)以降における持続可能性(合法性)担保のため、GGLをはじめとした第三者認証を取得していることを確認するよう努めます。
燃料発生地点の情報は順次更新してまいります。
